頭が良い人、悪い人の話し方

頭がいい人、悪い人の話し方 (PHP新書)

 

「頭が良い人、悪い人の話し方」という本のタイトルをご存知ですか?

 

2004年に発売されたこの「頭が良い人、悪い人の話し方」は、累計発行部数が250万部が越える大ベストセラーとなったということもあり、一度はこのタイトルを耳にしたことがある人がほとんどだと思います。

 

この本は、話をしただけで知的レベルがわかってしまうことがあると、様々な事例が揚げられています。

 

作者の樋口裕一氏は翻訳家のかたわら、「白藍塾」とい作文や小論文を通信添削する塾の主宰だそうですから、人の話し方や言葉の選び方について、一般の人よりは不満に感じることが多いのでしょうね。
部下に相手にされない話し方、女性に嫌われる話し方、人望が得られない話し方などなど、確かにこんな話し方をする人も身の回りにいるなぁと共感できるような事例がいくつも挙げられています。

 

内容としては、著者の頭の悪いと感じる話し方がメインとして綴られています。
頭のよいと感じられる話し方については、それほど深く掘り下げて取り扱われていないので、自分の話し方を変えたいと思っている人が読むハウツー本としてはいまひとつなのではないでしょうか。

 

しかし、さすがに言葉のプロが書く本です。
エッセイとして読む分には、読みやすく、面白い本となっていると思います。
ですので、ちょっとブームは外れてしまいましたが、一度読んでみると自分の話し方を見直すきっかけともなり、良いのではないでしょうか。